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THE PINBALLS、DONKEY KNOWS WHAT IS LOVEツアーファイナルライブレポート at 新代田FEVER 2014/12/20
9月17日に1stフルアルバム「THE PINBALLS」をリリースし、
“DONKEY KNOWS WHAT IS LOVE”と題して全国ツアーを行ってきたロックバンド・THE PINBALLS。
そのツアーファイナルが12月20日に新代田FEVERにて行われた。
会場が熱気と興奮で溢れるほどのロックンロールナイトの模様をお届けしたい！
雨が降る天候で気温がグッと下がった当日だったが、一歩フロアに入ると多くの人が会場を埋め尽くしていた。
公演はソールドアウトではなかったが、フロアを動くにも移動するのが困難なほどで、ソールドアウトと言ってもいいほどだった。
開演時間を5分ほど過ぎ、彼らのインストナンバー「農園の婚礼」がフロアに鳴り響くと、今日という日を祝うかのように自然とファンからは手拍子が始まり、メンバーを向かい入れる。
メンバーがステージに登場すると、歓喜が起こり、フロアのテンションも一気に高まる。
Vo.&Gt.古川がかき鳴らすギターの音でライブが始まる。
最初のナンバーは「FREAKS’ SHOW」でスタート。
間髪入れず、ライブでは欠かせない「ten bear」「冬のハンター」と一気にたたみかける。
Ba.森下がボーカルを取る「yeah yeah yeah」では会場が一体となって、手拍子と歓喜に包まれる。
ライブ中盤では彼らの中でもポップ、マイルドなナンバーで固める。
ファンの間で人気のナンバー「まぬけなドンキー」、ポップなナンバー「way of 春風」、退廃感を表現した「fall of the magic kingdom」、スロウナンバー「樫の木島の夜の唄」と激しいだけではない彼らの一面を見せる。
ライブ後半戦は古川「踊りまくろうぜ！ダンスの時間だ！」のかけ声で「ダンスパーティーの夜」で始まる。
ミラーボールが回り、会場が一気に曲名の通りダンスパーティーに一気に変わる。
間髪入れずスイッチが切り替わったように「ICE AGE」「HORRORS OF THE NIGHT」と激しいハードナンバーを一気にかます。
Ba.森下が「これからライブ始めます！！今この瞬間からライブを始めます！みんなついてこれるよな！？」と会場を沸かせ、Dr.石原のカウントからスピード感溢れるナンバー「サイコ」を放つ。
代表曲「アンテナ」「悪魔は隣のテーブルに」とこれでもかというぐらいにロックンロールを爆発させる。
それに触発されるオーディエンスもそれに応え、ロックンロールパーティーはさらに盛り上がる。
「まだ足りない！！みんなとすごいところまでいきたいんだ！全力でぶつかってきてください！俺たちがTHE PINBALLSだ！！」と力強い古川の声で「真夏のシューメイカー」が始まる。
Gt.中屋のギターもその声に触発されたのか、今まで以上にクールかつ、激しくギターを歪ませ、オーディエンスを挑発させる。
ラストは彼らの中でうるさいナンバー「プリンキピア」でロックに締める。
短く、シンプルなロックナンバーに呼応し、フロアは再びロックに踊りまくる。
興奮したファンはすぐにアンコールの手拍子でメンバーを呼び戻す。
「これからだ、俺が叫びたいのは！カーニバルにしようぜ、今日は！」と古川が叫ぶと「carnival come」で始まる。
そして、英語詞ナンバー「I know you」で激しいステージがまた復活して、アンコールの一幕が一旦終わる。
ダブルアンコールは古川自らメンバーそれぞれを呼び込み、ファイナルにふさわしい特別なステージを演出。
古川が「なにやろう？」と何気なく呟いた一言からファンから一気にリクエストが飛び交う。
「今言ってくれたやつ、全部やります」とまさかの言葉にファンの歓喜の声が。
そして、リクエストに応えるダブルアンコールがスタート。
「蛇の目のブルース」「299792458」どうしても聞きたいとリクエストがあった「まぬけなドンキー」と本編とは違うライブ感溢れるセットリストが並ぶ。
「ここにいる人たちに幸せがありますように」とファンに感謝の気持ちを込めて「protect her, St.Christopher」が始まる。
「初めて4人で作った曲を聴いてください」と「カカオ」でダブルアンコールのラストを飾る。
これまでの時間を惜しむかのように、ただただこの一瞬を惜しむ気持ちが溢れる気持ちが時間と共に溶け合う。
終演後、フロアにライトが付き、終わりに見えたが突如古川がステージに現れ「ごめん、やっぱまだ歌い足りないわ！」とまさかのトリプルアンコールがスタート。
本当のラストは「ニューイングランドの王たち」がツアーファイナルのラストソングに選ばれる。
「ロックンロールのことが好きな人たちのことを考えて作った曲をやります」と演奏前にMCがあったが、それを本当に送りたいのはもしかしたらメンバー自身だったのかもしれない。
スロウで、メロウなナンバーに身を委ね、ファンはそれぞれの胸に今日という日を振り返るような面持ちで聞いていたのが印象的だった。
約1時間45分のTHE PINBALLSのツアーファイナルは幕を閉じた。
うるさく、花火のようなロックンロールの彼らのロックなライブにはまさに「あっという間だった」という言葉がぴたりとはまる。
今回のライブでは前回のワンマンライブ以上のステージだったと確信している。
ロックンロールと向き合い、そして来てくれたファンときちんと向き合い、これから先の道を力強く突き進んでいく姿がステージからは見えた。
ダブルアンコールのMCの時に「お客さんが1人もいないこともあったし、バンドがつらいことがあったけど、今は本当に楽しい。これだけ(多くの人が)やってくれっていう曲を言ってくれるなら全部やるよ」と古川が言っていた。
あの会場にいた全てのファンは彼らのロックを望んでいた。
彼らのロックンロールはより人から求められるロックンロールへ成長しているのを目の当たりにした瞬間だった。
2015年、彼らのロックンロールはどこまで突き抜けられるか。
どれだけ多くの人の心に響くロックンロールになるのか。
そして、今回のライブのような熱いステージをまた見られるのか。
それを考えると、2015年の楽しみが1つ増えるような気がする。
だが、そんなことを考えているのを見透かされているかのように、ステージを去る際の古川の高く挙げた握り拳が全てを物語っているように思えて仕方が無い。
「これからも俺たちに付いてきてくれ！任せろ！」
そう声には出さなかったが、そのメッセージをロックンロールで伝えたかったライブにも思えるのだから。
【THE PINBALLS ONE MAN LIVE 2014/12/20 ＠新代田FEVER SET LIST】
1. FREAKS’ SHOW
2. ten bear
3. 冬のハンター
4. yeah yeah yeah
5. 片目のウィリー
6. まぬけなドンキー
7. way of 春風
8. fall of the magic kingdom
9. 樫の木島の夜の唄
10. ダンスパーティーの夜
11. ICE AGE
12. HORRORS OF THE NIGHT
13. サイコ
14. アンテナ
15. 悪魔は隣のテーブルに
16. 真夏のシューメイカー
17. プリンキピア
EN1. carnival come
EN2. I know you
EN3. 蛇の目のブルース
EN4. 299792458
EN5. まぬけなドンキー
EN6. protect her, St.Christopher
EN7. カカオ
EN8. ニューイングランドの王たち
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THE PINBALLS
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カテゴリ: Rock
