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【ネタバレ注意】映画「寄生獣」を観てきた感想 / 原作とかなり異なる実写化
映画「寄生獣」観てきました。
アニメ版の寄生獣は割と評判がいいようですが、映画版は…?ということで、観てきた感想を。
映画「寄生獣」は前編と完結編に分かれていて、今回見てきたのは前編の方。
ちなみに、映画前編は原作本ではの4巻ぐらいの話です。
ストーリー的には島田秀雄を倒すところまでが描かれています。
ここから先はネタバレ要素があるので、ネタバレしたくない!という人はそっと閉じてください。。。
結論から言うと、面白くなくはないが、実写化はこうなったか…んーと戸惑いがありました。
そう思ったのは、原作と実写とでは設定がかなり違ったからです。
ちょっとまとめてみました。
- 新一の父親が登場しない(母子家庭という設定)
- ミギーが寄生して初めて戦うパラサイトが中華料理店の店主(原作では犬、不良)
- 田宮良子(深津絵里)が新一にAを紹介する場面で、島田秀雄(東出昌大)も出てくる
- Aが警察官という設定になっている
- 原作では同性に寄生しないとうまくいかないが、Aが新一の母親に寄生する (異性に寄生できるようになっても問題ない設定に)
- 政治家、広川との出会うタイミングが原作と異なる (加奈が出てこないためか)
- 新一が蘇生した後、ミギーが「新一の体の70%はミギーの細胞でできている」と告げた後の新一のリアクションが薄すぎる(原作の新一は割とショックを受ける)
- 早い段階で警察官・平間が登場して、新一と接触する
- 島田がパラサイトだとバレるきっかけが髪の毛をちぎられることでバレる
- 島田が生徒を殺す対象に村野(橋本愛)も含まれている
- 新一が島田を倒す武器が石ころから弓矢になっている
- 田宮良子がA (新一の母親) の居場所を教える
- 新一が自らの手で母親を倒す(宇田守が登場しないためか)
- 新一の母親の人間部分が寄生された後なのに干渉するようになる(新一を守る行動を取る)
- 原作の時間軸とは異なり、島田を倒した後に、新一の母親を倒すことになる
- 原作では田宮良子の母親のみ登場するが、映画版では父親も登場する
- 新一が寄生生物を殺すという目的を持つようになる
- 倉森が新一とミギーの写真を撮るタイミングが原作と異なる
- 原作では田宮良子が言う「この種を喰い殺せ」のセリフが後藤のセリフに
原作がすごく好きな人にとっては、割と設定がガラリと変わっていて、驚く人が多いと思います。
特に新一が自分の手で母親を倒すというのは原作と大きく違います。
こちらを踏まえての感想を。
映画版の良かったところは、新一が母親に倒されるシーンから蘇生して胸の傷を見るまでのシーンはかなりすごかった。
母親がもういないことに苦しむシーンはすごく良かったと思います。
原作では涙を流すだけでしたが、映画では悲しみのシーンがきちんと描かれています。
他の部分の演技がかなりリアルで、新一役の染谷くんがすごく良かった。
原作の新一とは見た目はかなり違いますが、新一の持つ感情や内面部分をきちんと演じられていると思いました。
また、今回はパラサイトを表現するために、VFXがかなり使われていて、パラサイトがとてもリアル。
特にパラサイトの表現がかなり良かったです。
普通の顔から顔が割れるところがすごくリアルです。
あと、村野役の橋本愛がかわいい。
それに対して、残念だったのは、意外とアクションシーンが少なかったということ。
原作ではAや母親との戦い部分がアクションシーンとしてカッコ良く描かれているのかな?と思ったら、意外と短い…。
映画では新一は母子家庭という設定だったので、母親との絆の部分が描かれる割合が多いのですが、最後に母親を倒すシーンでは戦いのシーンも短く、あっさりと母親が死んでしまうのは残念でした。
もう少し長く描いても良かった、と思ったんですが、時間の関係上仕方ないのでしょうか。
原作での大きな部分が、映画ではかなり設定含めて変わっているので、原作を知らない人には好感触なのかもしれません。
ですが、原作好きな人は好みが分かれると思います。
今回は前編で、完結編は4月25日。
アニメ版もあるので、そちらが終わるタイミングに合わせているんでしょう。
アニメ版はまだ原作に沿っている内容だと思いますが、映画がここまで違うとは…という感じでした。
前編は主に新一と田宮を中心に描いていました。
完結編ではどういう内容になるのか気になるところです。
気になった方はぜひとも劇場へ…。
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カテゴリ: J-Pop