28
LAID BACK OCEAN、新たなる産声をあげたRE:SOUZOU PROJECT・第1弾「奇跡」レビュー
ピアノロックバンド・LAID BACK OCEANが3ヶ月連続でリリースする「RE:SOUZOU PROJECT」
「奇跡」「童貞」「想像」をテーマにしたスペシャルパッケージにして届けるというバンドとしても新たな試み。
その第1弾「奇跡」が2016年8月26日にリリースされた。
今回はそのレビューをお届けします。
なお、ネタバレ内容を含んでいますので、ご注意を。
第1弾の「奇跡」に収録されている曲は以下の3曲。
- ストリーミング奇跡
- しんぱいきのう
- SHINE
4年ぶりの音源となる「奇跡」
その始まりの曲「ストリーミング奇跡」はギターから始まる。それはまるで新たなLAID BACK OCEANの産声のようにも聞こえる。
ギターに始まり、ピアノ、ドラムにベースと各パートが追いついて流れを作る。
相変わらずとも言えるYAFUMIのまさに”ナウ”なワードで構成される歌詞にはタイトルにもある「ストリーミング」や「アマゾン PRIME」などまさに今でないと紡げない言葉が含まれている。
そんな「今」を象徴する「ストリーミング奇跡」はサビに入るとリズムが変わり、1つ1つの言葉を丁寧に届けるようにも思える。
2曲目の「しんぱいきのう」はまるでオルゴールが奏でられているようにしっかりとした言葉と音が鳴らされる。
ゆっくりとしたリズムに優しい言葉が委ねられる。ピアノロックバンドのピアノをフィーチャーした1曲。ピアノで踊るではなく、じっくりと歌い上げ、聴かせる1曲に仕上がっている。
そして最後の曲「SHINE」はローマ字読みの意味と英語の輝きという意味のをかけたメッセージ性の強い1曲。
語りかけるように歌うパートでは自分の経験であるかのように説得力のある重い言葉が胸に響く。
どこか清々しく、どこか何かが始まる予感がして、どこか吹っ切れた感じがして。
LAID BACK OCEANのただただ真っ直ぐに鳴らす音を100%感じられる曲だ。
全3曲はどれも激しいロックというよりも、ピアノロックに言葉に重きを置いたゆったりした曲が並んでいる。それはまるでゆっくりと立ち上がるモーションを表しているかのようにも思えて仕方がない。
3つテーマからなる「RE:SOUZOU PROJECT」の序章である「奇跡」
この後に控えている「童貞」「想像」にかけて別のモーションを表しているのではないかと想像できる。
また、この「奇跡」はここでは書くのを控えるのだが特殊なパッケージで届けられる。
今回はネタバレに考慮し、多くは語る事は避けるが、それはおそらく世界初とも言えるであろうパッケージであり、手元に届けられた人を驚かせるものになっている。
音源だけでなく、トータルパッケージとしても仕掛けがある「RE:SOUZOU PROJECT」。次回以降も音源のみならずパッケージも楽しみで仕方がない。
なお、この「RE:SOUZOU PROJECT」及び「奇跡」はレコード店などの店頭での販売はされておらず、下記のLAID BACK OCEANオフィシャル・オンラインショップでのみ取扱中。
気になった方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。