3月
3

BRUTUS(ブルータス)2014年3月1日発売号はラジオ特集。ラジオっていいな、と本気で思える1冊

Written by takashings posted on 3月 3, 2014 in ITEM

Brutus no 773 2014

3月1日発売のBRUTUS(ブルータス)の特集は「なにしろラジオ好きなもので」と題したBRUTUSのラジオ特集のPart2。
第1弾は5年前ということで、かなり久し振りなラジオ特集ですが、かなり読める1冊になっています。

1冊丸ごとラジオの特集です。
特集の始まりは宮藤官九郎さんのエピソードから始まります。
ラジオについての思い出や自分のルーツがラジオであることも話しています。

他にもラジオの歴史を年代別で見るラジオスター列伝や伝説となったラジオ番組・中島みゆきのオールナイトニッポンの特集や地方のローカルラジオ番組にも焦点を当てています。

ラジオといえば、やはりDJ、パーソナリティに注目が当たります。
この特集のほとんどはそのラジオに出演しているDJ、パーソナリティの方が多く出演しています。
その方のラジオに対する思いや裏話を聴けるのも、この特集ならではでないでしょうか。

個人的に注目の記事としては2つあります。

1つめは笑福亭鶴瓶さんの「「ヤンタン」と鶴瓶。
2ページに渡って、鶴瓶さんがヤンタン(大阪のラジオ番組、ヤングタウン)とラジオについて熱く語っている内容です。

個人的に染みた一言が最後の一文。

ラジオ自体、認知されない時代が来てるけど、絶対にラジオというのは大事なものやから。僕らにとっても大事やからね。こっちが信じていかに前に進んでいくか。そっちに合わせない。こっちがやりたいことをこれからもやり続けようと思います。

ラジオというのはいつも自由な気がします。
パーソナリティの方の人柄ももしかしたらテレビ以上に出ているメディアかもしれません。
自分と向き合えるメディアという点で「こっちが信じていかに前に進んでいくか」という言葉が出ているのかもしれません。

そして、もう1つの特集は「伝説のハガキ職人同窓会。
ラジオ番組にはハガキ職人というものが存在します。パーソナリティだけでなく、ハガキ職人がいるから、番組が構成されていると言っても過言ではありません。
お笑いのラジオ番組には欠かせないハガキ職人4名が対談している特集です。

現在はライターや構成作家として活躍している方々がそれぞれ活躍していたラジオ番組の思い出と共に振り返るのですが、ラジオ番組を作っているのはパーソナリティだけではなく、リスナーでもあるハガキ職人なんだ、というのを再認識しました。

パーソナリティとリスナーの中間でもあるハガキ職人という特殊な立ち位置。
ラジオのヘビーリスナーにとってはぜひ読んで、共感やそうそう!と思える部分がたくさんあるので、ぜひ読んでいただきたいところです。

ラジオどの時代でもあなたに寄り添っているもの、だと思う

今はradikoのようにネットでラジオが聴ける時代になりました。
また、アプリを使えば、スマホでさえもラジオが聴ける時代になりました。

そう考えると、ラジオというものはどの時代にもリスナーと寄り添っているものだとも言い換えられるのではないでしょうか。

災害時の時にはラジオが真っ先に情報を提供してくれます。
パーソナリティが流す音楽が時にパワーソングとなることもあります。

テレビとは違って、自分のためだけに話してくれている感じもするし、リスナーという見えないバックグラウンドのネットワークが構築されていて、その人達と思いをどっかで共有できているかも、なんて思ったり。

いつの時代も誰かに寄り添っているもの。

前日した鶴瓶さんの言葉にもありますが、「絶対にラジオというのは大事なものやから。」という言葉が本当に頷けます。

ちょっと個人的な話が多くなってしまいましたが、今回のBRUTUSの特集はかなりじんわりと懐かしい気持ちにさせてくれました。
ちなみに、昔のラジオ番組だけでなく、最近の人気ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK」などの特集も入っています。

老若男女問わず、面白い特集になっていると思うのでぜひともチェックして欲しいです。

BRUTUS (ブルータス) 2014年 3/15号 [雑誌]
マガジンハウス (2014-03-01)


この記事をシェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加